
「美しく生きたい」を応援する、美藻です。
長野県の飯山高校の女子高校生3人が、地球温暖化対策につながる驚きの研究を発表しました。
彼女たちが開発したのは、二酸化炭素を吸収し酸素を生み出す小さなボール「ミドリ・バイオ・リアクター(MBR)」。
この画期的な発明で、全国の科学コンテスト「高校化学グランドコンテスト」で2位に輝きました。
さらに、2025年1月には台湾で開催される世界大会「台湾国際科学フェア」に出場し、生化学部門で1位になりました。高校生のひらめきと努力が、環境問題の解決へ向けた大きな一歩となるかもしれません。
イクラみたいなボールが空気をきれいにする!?
このボール、見た目はなんとイクラにそっくり。
中には微細藻類の1つであるミドリムシ(ユーグレナ)などの緑藻類が閉じ込められており、光合成をして二酸化炭素を吸収しながら酸素を作り出します。
ミドリ・バイオ・リアクター(MBR)の仕組み
MBRは、塩化カルシウム水溶液の中で、特別な液体をスポイトで落とすことで作られます。
すると、液体がぷるんと固まり、透明な小さなボールが誕生。
このボールの中に入っている緑藻類が光を浴びることで、空気中の二酸化炭素を吸収し、酸素を放出する仕組みです。
1リットルで1.5リットルの二酸化炭素を吸収!
このボールのすごいところは、効率的に二酸化炭素を吸収できること。
1リットル分のMBRを光に当てると、1.5リットルもの二酸化炭素を吸収できることが確認されました。
もしこの技術が実用化されれば、発電所や工場など二酸化炭素を多く排出する場所での活用が期待できます。
高校生3人の情熱が生んだ発明
この画期的なボールを開発したのは、飯山高校自然科学部に所属する高校2年生の女子生徒3人。
彼女たちは、地球温暖化の大きな原因とされる二酸化炭素の削減方法を研究する中で、光合成を活用するアイデアにたどり着きました。
緑藻類を閉じ込めるアイデアにたどり着くまで
最初は、さまざまな方法で二酸化炭素を吸収する手段を模索。
試行錯誤を繰り返すうちに、緑藻類を小さなボールに閉じ込めることで、効率的に光合成を促すことができると気づきました。
実験を重ねるたびに改善を加え、今の形にたどり着きました。
地球温暖化への貢献を目指して
開発メンバーの一人、藤沢佳美さんは、「二酸化炭素を減らし、酸素を増やす方法を考えたとき、葉緑体を活用するのが最適だと思った」と話します。
環境問題を解決する手助けになるかもしれないという想いが、この研究を支えていました。
「化学の甲子園」で全国2位! そして世界「台湾国際科学フェア」で生化学部門1位へ
彼女たちの研究は、日本全国の高校生が参加する「高校化学グランドコンテスト(化学の甲子園)」で高く評価されました。
全国102チームが競う中、見事2位にあたる「化学未来賞」を受賞。
この快挙は、長野県内の高校では2校目となる大きな成果でした。
努力が実を結んだ瞬間
受賞の喜びについて、高藤陽菜果さんは、「研究の途中では失敗の連続だったけれど、賞をもらえて、自分たちの取り組みが間違っていなかったと確信できた」と話します。
諦めずに挑戦し続けたことが、大きな成果につながりました。
次なる世界大会「台湾国際科学フェア」で生化学部門1位!
2025年1月、彼女たちは台湾で開催される世界大会に出場し、生化学部門で1位に輝きました。
「ミドリ・バイオ・リアクター」の可能性をさらに広げ、世界中の科学者や学生たちと意見を交わす機会になります。
この研究が国際的にも認められ、新たな技術として発展する可能性もあります。
未来への応用に向けて
3人の高校生は、今後も研究を続け、実用化に向けた課題に取り組む予定です。
彼女たちは、「二酸化炭素を排出する現場で活用できるようになれば」と語っています。
実際の活用例も検討中
彼女たちは、すでに実用化の可能性について具体的なアイデアを持っています。
たとえば、ワインの発酵工程や火力発電所では、大量の二酸化炭素が発生します。そうした場所でMBRを使えば、環境負荷を減らす手助けになるかもしれません。
地球の未来を守る技術へ
この技術が発展すれば、工場や都市部の空気浄化、さらには宇宙空間での酸素生成技術としても活用できる可能性があります。
高校生のひらめきが、地球の未来を変えるかもしれません。
まとめ|高校生の挑戦が未来をつくる!
飯山高校の女子高校生3人が開発した「ミドリ・バイオ・リアクター」は、地球温暖化対策に貢献する画期的な技術です。
小さなボールの中で光合成を行い、二酸化炭素を吸収し酸素を生み出す仕組みは、実用化されれば大きな環境改善につながるかもしれません。
全国のコンテストで2位という素晴らしい成果を収めた彼女たちは、2025年1月に台湾での世界大会に挑みます。
その挑戦がさらなる発展を生み、未来の環境技術へとつながることを期待したいですね。
これからも、彼女たちの研究に注目です!
参照:信濃毎日新聞デジタル
参照:長野放送