「美しく生きたい」を応援する、美藻です。
オーシャナから微細藻類を使った魅力的な紹介がありました。沖縄の美しい離島、久米島でちょっと不思議でおしゃれな「青いクラフトビール」が楽しめるのを知っていますか?このビールの鮮やかな青の秘密は、自然が生み出した微細藻類「スピルリナ」にあります。
実は、このスピルリナを育てるための新しい農業が、今、久米島で広がっているんです。環境にもやさしいこの取り組みは、地球の未来を支えるかもしれないと注目されています。
ダイビングを楽しんだあとは、自然と未来を感じられる久米島ならではの体験をしてみませんか?
ダイビング後に青いクラフトビールで乾杯!その秘密は、久米島の「新しい農業」?
写真:久米島の久米仙
沖縄の久米島で、ダイビングの後に「青いクラフトビール」で乾杯するという、ちょっとユニークでおしゃれな体験ができる場所があります。
久米島の美しい海でのダイビングのあとに楽しめる青いビール、ただ“映える”だけではなく、その背後には「藻類農業」という未来志向の新しい農業の取り組みがあるんです。このビールが作られるまでには、微細藻類という小さな存在が大きな役割を果たしています。久米島で体感できる新しい農業の秘密に迫ってみましょう!
その青の正体は?天然の微細藻類が生み出す驚きの色
久米島で飲める青いクラフトビール、その美しい青色の正体は「スピルリナ」と呼ばれる微細藻類の天然色素です。スピルリナは、地球上で最も古くから存在する微生物の一種で、特に健康食品やサプリメントなどでよく知られています。その豊富な栄養価からスーパーフードとして注目を集めているこの微細藻類が、ビールにこんなにも鮮やかな青い色を与えているのです。
青いクラフトビールを提供する「くめじまーるcafé」(by 株式会社ロート・F・沖縄)では、このビールだけでなく、青いアイスクリームやポップコーンも楽しめます。観光で訪れた際には、フォトジェニックなこの青いアイテムを試してみるのはいかがでしょうか?ダイビングや観光の合間に、ちょっとした休憩にもぴったりです。藻類のパワーを感じながら、久米島の自然を感じるひととき、最高ですよね!
意外とすごい!微細藻類の役割とは?
藻類と聞くと、海藻などを思い浮かべる方が多いかもしれません。でも実は、藻類には数え切れないほどの種類があり、特に微細藻類と呼ばれる植物プランクトンは約30万種も存在しているんです。微細藻類は、地球上の生命にとって重要な存在で、私たちの生活にもさまざまな形で活用されています。
食品やサプリメント、化粧品の原料としても広く使われているのですが、それだけではありません。微細藻類は二酸化炭素を吸収する働きがあり、地球温暖化対策にも貢献できると期待されています。つまり、微細藻類を使った取り組みは、私たちの食生活を豊かにするだけでなく、環境保護にもつながるんです。
その一環として生まれたのが、青いクラフトビール。このビールは、藻類の「鮮やかな色素」を活用して作られたもので、未来に向けた新しい農業の一端を私たちが身近に感じられる貴重な例です。
久米島の最先端技術で育てられる「新しい農業」
微細藻類を人工的に育てるのは、実はとても難しいとされていました。しかし、久米島ではこの問題を解決するために、最先端技術を導入しているんです。それが「フォトバイオリアクター」と呼ばれるシステムです。この技術は、透明なガラスチューブの中で藻類を循環させながら太陽光を効率的に浴びせ、外敵の侵入も防ぎます。これにより、藻類を大量に育てることができるようになったんです。
くめじまーるcaféでは、日本初の「藻類農園FARMO」(by ロート・F・沖縄)で微細藻類の生産をし、2025年に当農園を正式公開する予定です。
久米島で使われているこのフォトバイオリアクターでは、栄養価が非常に高い「パブロバ」などの微細藻類も培養されています。この微細藻類は、乾燥して粉末にされることで食品に活用されます。少しの量でも、非常に豊富な栄養素を摂取できるのがポイントです。こうした技術は、今後世界中で広がっていく可能性があり、私たちの日常に微細藻類がもっと身近になるかもしれませんね。
循環型モデル「久米島モデル」が世界を変える?
久米島での藻類栽培は、持続可能な循環型システムの「久米島モデル」の一部です。島の周辺には、水深200mを超える深海が広がっており、そこから汲み上げられる冷たく栄養豊富な「海洋深層水」が、フォトバイオリアクターの冷却に使われています。この海洋深層水は、クルマエビや海ぶどうの養殖、牡蠣の育成などにも使われており、久米島のさまざまな産業を支えています。
さらに、この深層水と表層水の温度差を利用して発電する技術も進んでおり、カーボンニュートラルなエネルギー源として注目されています。この「久米島モデル」は、島嶼地域での持続可能な発展の手本となる可能性を秘めており、世界中から関心を集めています。
くめじまーるcaféで未来を感じるひとときを
こうした背景を持つ久米島では、ダイビングだけでなく、藻類の可能性に触れられる場所も魅力のひとつです。
「くめじまーるcafé」では、青いビールや青いアイスを楽しみながら、藻類農業の世界に足を踏み入れることができます。久米島の海を満喫した後、藻類の新しい農業技術を体感して、未来への期待が膨らむひとときを過ごしてみませんか?
久米島での体験が、未来の農業や環境問題に対するあなたの考え方を変えるきっかけになるかもしれません。
参照:オーシャナ